BASIEとは
BASIEとは、耐震性と快適性を最重視した、テクノストラクチャー工法木造2階建ての住宅のことです。大きく分けると耐震性、快適性、間取りの3つの特徴があります。
1. 耐震性
テクノストラクチャーは耐震性の高いテクノビームと地震の揺れを吸収し、建物の揺れ幅を小さくしていくことでダメージを軽減してくれるテクノダンパーを標準採用しています。
木造住宅でありながら地震に強いテクノビームを採用しているテクノストラクチャー工法は、一般の木造住宅よりも柱と柱の間が広くでき、耐震性を確保しつつ、柱のない広い空間が実現できます。
※テクノビームについては「木の温もりと、鉄の強さを合わせ持つテクノビーム」というブログもあるのでぜひご参考にしてみてください。
また、テクノストラクチャー工法の建物は大地震、台風、豪雪などに耐えられるかどうかを、一棟一棟シミュレーションします。
一般的な木造2階建て住宅で定められている法律よりもはるかに厳しい基準で構造計算を一棟ごと行い、耐震等級3(最高等級)をクリアするように設計しています。388項目ものチェックを実施し、構造計算の内容については、パナソニックが保証しています。
構造計算については「テクノストラクチャーの構造計算とは?特徴をわかりやすく解説」に詳しく記載されています。
2. 快適性
夏は涼しく、冬は暖かい快適な家にするには、間取りやエアコン等設備の選択、断熱性の向上も重要です。特に断熱性は建築後に機能を向上させることが難しい項目です。
あらかじめ断熱性の高い住宅を採用しておくことで、ランニングコストを抑えることができます。しかし、断熱性の低い住宅は、初期費用は安く抑えることができますが、長く住めば住むほど、ランニングコストが大きくなっていきます。
特に、長野の気候は、夏はとても暑く、冬は雪も多くとても寒いため、冷暖房機を使用する頻度が高いです。そして、電気料金が上がっている今、できるだけ使用量を抑えたいところです。このような毎日の生活の質とコストのバランスを考慮し、BASIEでは近い将来最低ラインになるZEH基準以上の断熱性能に設定しています。
熱の出入りが多い開口部は、家全体の断熱性に大きく影響します。その影響をできるだけ抑えるためにペアガラスの樹脂サッシを標準採用としています。オプションでトリプルガラスにもできます。結露の発生も抑制するため、お掃除も少し楽になります。
快適な室温を保ちながら換気するために、BASIEではパナソニック製の熱交換気システムを採用し、快適性と省エネを両立します。
パナソニック製の熱交換気は、良い空気環境と、快適な室温を維持できます。機械で新鮮な外気を取り込んだり、部屋の中の汚れた空気を排出したりする際に、室内の涼しさ、温かさを機械が上手に交換することで、快適な室温を維持し、エネルギーのロスも防ぎます。冷暖房機を低い設定で使用していても、室温を維持したまま空気を綺麗にできるので、お金にも体にも優しいです。
3. 間取り
2050年にカーボンニュートラルな社会を実現するための取り組みとして、住宅の省エネ性向上の施策が検討されています。BASIEは省エネ性と快適性の向上を目的とした間取りを提案いたします。
屋根の形状は片流れのシンプルなものを選択し、太陽光発電システムの搭載ができるようにします。また、建築時に太陽光発電システムを設置しない場合でも、将来設置する可能性を考慮し、太陽光発電システムの荷重を加味して建物の構造計算を行っておけば、安心してあとからでも設置が可能になります。
また、BASIEでは全館空調の機械室スペースを確保できる間取りを提案し、設備を設置しない場合には収納スペースとして活用することも可能です。
テクノストラクチャーは、木造住宅の良さを活かしながら、構造の要となる梁を鉄で強化したオリジナル工法で、耐震等級は最高ランクの3に対応しています。木と鉄を複合させた梁「テクノビーム」も、最高ランクの劣化対策等級3をクリアしています。
さらに、テクノビームは30年後のたわみが一般的な木製梁の1/4以下となっており、たわみによる劣化の心配は少ないことがわかります。
現在、全国約380社のパナソニックビルダーズグループ加盟店やテクノストラクチャー工法採用ビルダーを通じて供給されています。
まとめ
以上、BASIEの3つの特徴である「耐震性」「快適性」「間取り」についての解説でした。
耐震性の高いテクノビーム、制震装置のテクノダンパー、緻密な構造計算で安全性を高め、高い断熱性と室温変化の少ない熱交換気で負担を減らし、太陽光発電の設置可能な屋根形状とすることで、コストはもちろん耐震性と快適性を最重視した住宅となっています。