テクノストラクチャーの建物が目指すのは、ご家族の命を守るだけでなく、地震後も安心した生活を継続できることです。
テクノストラクチャー工法では耐震化の技術を追求し、構造部材の強度にこだわって開発、独自の厳しい基準による構造計算を1棟1棟実施しています。そして、建築基準法の耐震基準を満たす最低ラインの耐震等級1の1.5倍の強さの耐震等級3を推奨しています。
このテクノストラクチャーの耐震工法に、さらなる安心をプラスするのが制震システム「テクノダンパー」です。建物の揺れを抑えて損傷を抑える、一歩進んだ地震対策について解説します。
建物の揺れを吸収する「テクノダンパー」とは
テクノダンパーとは超高層ビルや大規模建築での技術を住宅用に改良したパナソニックグループのオリジナル技術で、構造体の基本となるテクノビームと柱と土台を、上下二つのテクノダンパーでつなぐ構成となっております。テクノダンパーは高層ビルでも用いられている「座屈拘束技術」を活用し、鋼製の芯材と拘束材のはたらきにより建物の揺れを抑えます。
さらに、テクノダンパーを設置した壁は耐力壁としての機能も併せ持つため、プランの自由度がひろがります。
テクノダンパーを設置するメリット
「制震」による一歩進んだ地震対策
地震による建物の揺れは、上階ほど大きくなります。テクノストラクチャーの制震システムは、建物の骨組みに組み込んだ制振装置「テクノダンパー」が建物の揺れを吸収することで、建物の2階、3階部分の床の揺れを抑えます。そして家具の転倒などの被害を抑え、壁紙を破れにくくするなど、家族の安全はもちろん住宅の資産価値も守ります。
建物の揺れを一般木造住宅より最大72%低減
テクノストラクチャーの耐震住宅の強さを、モデルプランに地震の振動を与える解析シミュレーションにより立証しています。
基準法レベルの一般木造住宅と耐震等級3のテクノストラクチャーとの比較では、大地震時の2階床の揺れは53%低減。この耐震等級3のテクノストラクチャーにテクノダンパーを配置することで、そこからさらに40%低減、耐震等級3と制震合わせると最大72%の低減効果となります。
テクノストラクチャーの一般的な2階建て40坪程度の家では1階に、東西・南北方向各3ケ所、計6か所必要となります。実際には構造計算を行って、配置前からの低減効果を約30%~50%程度となるようにテクノダンパー配置数を決定します。
くり返しの揺れにも効果を発揮
テクノダンパーを設置した試験体に力を加え、大地震に相当する不可を100回以上繰り返し与えても、制震機能が維持できることをパナソニックの実験にて確認しています。
そして震度6以上に相当する不可を与える試験後も、耐久積の高い部材を使用しているため、住環境の温度変化による影響が少なく済みます。
長時間、安定した制震機能を維持し、メンテナンスが必要ありません。
まとめ
いつどこで起こっても不思議ではない大地震。子供が一人で寝ているときに地震が起こったら、大きな地震の後にまた地震がきたら、地震後の建物や家具はどうなるのか、と不安がつきません。
住まいは大切な家族が最も長い時間を過ごす場所。いつ起こるかわからない地震に備えて、一歩進んだ安全対策に取り組む必要があるといえます。