住宅を建てる際に、構造や間取りなどの内装についてもどのような空間にしたいか考えると思います。
そうはいっても、壁紙、床材、天井、家具、カーテン…など数多くの色柄を決めなくてはなりません。できるだけその部屋の用途に合った配色ができると素敵です。
今回のブログでは、色の心理的効果についてお話させていただきます。これから家を建てる方が部屋の配色を決める際の参考になれば嬉しいです。
色の心理的効果
色にはそれぞれ効果があります。その効果を上手に取り入れていくことができると、より快適な空間を演出することができます。
まず、色は4つのグループに分けられます。赤、オレンジ、黄などの暖色系と、青や青緑などの寒色系、緑、紫、ピンクなどの中性色系、そして、白、黒、グレーの無彩色系です。この4つのグループに分けられる一つ一つの色の心理的効果についてお話させていただきます。
暖色系
赤は、情熱的で活力があり、行動を促す効果があります。また、興奮や高揚感をもたらす色です。
オレンジは、暖色系の中で最も温かみを感じられる色です。陽気、明るい、楽しい、喜びなど、ポジティブな感情を引き出させてくれます。寒い冬に使用すると、温かみを感じられる色なので有効です。
黄色は、元気、明るい、愉快、希望などを感じさせます。注意を促す道路標識にもあるように、注目させる効果もあるため、とても目を引きます。目が疲れてしまう可能性もあるため、多用しすぎないようにすると良いです。
茶色は、自然の中に多く存在する色で、親しみを感じられ、どっしりとした安心感があり、落ち着いた雰囲気を演出します。家の中でもフローリングやドアなど、様々なところに使用されるため、どんな部屋にも合わせやすいです。
寒色系
青は、信頼感、清潔感、落ち着き、集中力を高める効果があります。さらに、涼しい、冷たいと感じるので、暑い夏にはピッタリです。
水色は、冷静、繊細、清潔、自由などの意味があり、集中力や解放感を得ることができます。
中性色系
緑は、癒し、穏やかといった印象にさせるため、リラックス効果があります。自然の色であり、疲れ目を癒す効果もあります。
紫は、上品、優雅、芸術性を感じさせます。癒しの効果もあり、神秘的な色であるため、リラックス効果があります。
ピンクは、可愛らしさ、幸福感などを感じさせ、優しい気持ちにさせてくれます。さらに、緊張の緩和や疲労軽減などにも効果があります。
無彩色系
白は、清潔感があり、光が当たることでより白さが際立ち、明るい空間になります。
黒は、重厚感があり、強さや威厳、高級感があります。他の色を目立たせたい場合にも効果的です。
グレーは、上品さや落ち着いた大人の印象を与え、どんな色にも合わせやすいです。
これ以外にも様々な色がありますが、今回は代表的な色の効果を紹介させていただきました。
色だけでも多くの効果があり、色相だけでなく、明度や彩度の差でも印象が大きく変わります。この効果を上手に部屋に取り込んで、快適で過ごしやすいお住まいを手に入れていただきたいです。
色や柄の視覚的効果について知りたい方はこちらのブログをご覧ください。