今回のブログでは色や柄の視覚的効果についてお話させていただきます。
それぞれの色によって感じられる効果は様々です。心理的な効果だけではなく、視覚的な効果もあり、それを活かしてもっと快適なお住まいを手に入れていただきたいと思います。
進出色と後退色
1つ目は進出色と後退色です。
進出色とは、主に暖色系で、手前に飛び出しているように見える色のことを言い、部屋にメリハリをつけたいときに効果的です。アクセントとして取り入れるとまとまった印象になりやすいです。
後退色は、主に寒色系の色で、引っ込んで見える色のことを言い、奥行きを広く見せたいときに効果的です。ソファやテレビボードなどの大きめな家具や、部屋の一番奥の壁に用いると広く感じられます。
膨張色と収縮色
2つ目は、1つ目の効果に似ていますが、明度の違いによる効果の膨張色と収縮色です。
明度の高い白は、膨張色となり、膨らんで見えるため、全体的に広く見せたいときに、大きな面積の部分に使うと効果的です。広がって見えるため、開放感のある空間になります。
明度の低い黒は、収縮色となり、縮まって見るため、落ち着いた雰囲気にしたい場合に効果的です。小さな面積に用いると引き締まったバランスの良い空間を演出できます。
柄の大小
3つ目は、柄の大きさについてです。
大きな柄の場合、手前に迫ってくるように見えてしまい、窮屈に感じてしまいます。大きな柄を使用したい場合は、部屋全体を大きな柄にするよりも、一部にすることで、部屋の窮屈感がなくなり、大きな柄がアクセントになります。
小さな柄の場合、大きな柄に比べると広く感じられ、軽い雰囲気になります。全体的に柄を用いりたい場合は小さな柄の方が馴染みやすいです。
色の温度
4つ目は、感じ取れる温度についてです。文字の通り、暖色系でまとめられた部屋は温かく感じられ、寒色系でまとめられた部屋は寒く感じられます。
「快適で過ごしやすい部屋は色で決まる!12色の心理的効果を解説」のブログに色分けした部屋を載せてあるので、参考にぜひ目を通してみてください。
色の重さ
5つ目は、重さについてです。実際には色に重さはありませんが、明度の違いにより、重さの感じ方が変わってきます。明度の高い白が一番軽く見え、明度の低い黒が一番重く見えます。
天井に明度の低い色を用いると、重く見えるため、圧迫感があります。しかし、明度の高い色を用いると、軽く見えるため、広く感じられます。
このように、色や柄で印象が大きく変わってきます。部屋の用途に合わせて内装を選べたら、さらに快適な生活が送れると思いませんか?どんな色でどんな柄だと、自分の思い描いている部屋になるのか、このブログを参考にぜひ考えてみてください!