今回のブログでは、ペット(主に犬と猫)と快適に生活するには、どのような注意点があるのかを解説します。
注意点① ペットの習性を理解する
まず一番大切なことが、ペットの習性を理解することです。ペットはそれぞれ好みや苦手なことがあります。
犬の場合
- 運動することが大好きで毎日お散歩が必要
- 体温調節が苦手
- 毛の少ないおなかを冷たいところに当てて、体温を下げようとする
猫の場合
- 高いところや狭いところが好き
- きれい好きで、汚いところは苦手
- 縄張り意識が強いので、自分の縄張りに入られることを嫌う
また、犬も猫も日向ぼっこが大好きで、沢山寝ます。
このような習性を理解して住宅の計画をしていくと、人間もペットもストレスなく、快適に過ごせると思います。
習性をふまえた具体的な工夫
運動できるスペースの確保
ペットは1日の中で、しっかり運動ができないとストレスが溜まってしまいます。
犬の場合、とにかく走り回ることが好きです。庭を広くつくれれば沢山運動できますが、敷地が狭くて庭が十分につくれない場合でも、家の中で走り回れるスペースを確保してあげると良いです。
猫の場合、高いところが好きでキャットウォークなどの縦に動ける空間があるといいです。
掃除のしやすい材料選び
ペットは動き回って色々なところに匂いをつけたり、いたずらをして汚してしまったりします。ペットスペースの床や壁は、汚れの付きにくいものや落としやすいものを選ぶと掃除が楽になります。
また、匂い対策については天井まで匂いの付きにくいものを選ぶと効果的です。
日向ぼっこができるスペースの確保
日向ぼっこが好きなペットがいる場合、大きな窓を南側に配置し、ペットがごろごろできるスペースがあるとお気に入りの場所になるかもしれません。また、猫の場合高いところが好きなので、高い位置に窓を設置して、キャットウォークの上で日向ぼっこができるようにしてもいいですね。
注意点② ペットの安全を確保する
飼い主も安心して過ごすために、ペットの安全は確保したいところです。言葉が通じない分、上手に守ってあげたいですよね。
具体的な安全対策
ペットにあった材料を選ぶ
犬の場合、運動が大好きで家の中を走り回りますが、肉球は意外と弱く傷つきやすいです。また、すべりやすい床の場合、股関節にケガをしてしまうことがあります。できるだけすべりにくく、やわらかい床材の方が負担を減らせます。
猫の場合、爪とぎをするので、壁や家具がボロボロにならないようにしましょう。
愛猫のお気に入りの場所を探して、爪とぎに最適な段ボール、麻、カーペット等を設置してあげましょう。
ペットスペースの確保と危険な場所の確認
危険から守ることはもちろん、ペットが自分の居場所を理解できるようにさせる意味としても、ペットスペースはきっちりと確保する必要があります。ペットにとって危険な場所は沢山ありますが、その中でも特に危険な場所をご紹介させていただきます。
玄関
人間が扉を開けたときに出て行ってしまう可能性があります。大事なペットが行方不明になってしまっては大変です。
キッチン
刃物や火を扱うため、とても危険です。さらに、ペットが食べてはいけない食材を、誤って食べてしまうかもしれません。
また、料理中に足元でペットが遊び始めてしまったら、誤って蹴ってしまうかもしれませんし、お皿等を落としてしまうかもしれません。
階段
階段を自由に上り下りできるペットの場合、飼い主が気づかぬうちに上階へ行って事故があっても困りますよね。できるだけ目の届くところで、遊んでいてほしいものです。
浴室
水がはってある浴槽に誤って転落してしまい、溺死してしまう事故がとても多いです。浴槽の蓋は確実に閉め、浴室の扉も常に閉めておきましょう。
庭にペットが食べてはいけない植物は植えない
チューリップ、スズラン、スイセン、シクラメン、ユリ、パンジー、スミレ、アサガオなど食べてしまった場合とても危険です。また、歩道等によくあるアジサイやツツジも危険なので、お散歩の際はぜひ注意してください。
こまめな換気
ペットは基本的に一日中閉め切った家の中にいるため、お散歩や外に出るタイミングがないと、外の空気を感じられません。また、ダニなどが繁殖してしまわないようにするためにも換気は必要です。
さらに、室内の空気が悪いと体調にも影響するので、できるだけ新鮮な空気を届けてあげましょう。
遊べるスペースの確保
運動が大好きなペットにとって家の中で遊べるスペースがないことはストレスに感じるかもしれません。天候によってはお散歩に行けない日や、お外に出られない日もあります。そんな日はお家の中で沢山走り回れたらいいですよね。
また、ペットドアなどを設けて、回遊できるようにしてあげると遊べるスペースが少なくても補うことができます。
ペット専用スペースの設置
人間と同じようにペットにも他人に見られたくないことがあります。ペットのプライバシーを確保して、ストレスをためないようにしてあげましょう。ペットの居場所をペット自身がわかるように区別しておくと危険なところへ行く心配もなく、ペットも自分の居場所が明確だと安心して過ごせると思います。
また、一人でいたいときもあると思うので、人間の邪魔が入らないところがあるとゆっくりできると思います。
注意点③ 間取りや動線
人間にとって居心地のいい空間をつくることはもちろん、かわいいペットにも快適に過ごしてほしいですよね。ペット目線になって間取りを想像しながら読んでみてください!
階段を緩やかに
小さな身体を持つペットにとって、急な階段や踏面の幅が狭い階段は、足腰に大きな負担がかかります。負担を少なくするためにも緩やかな階段にするといいです。また、人間にとってもメリットがあり、将来自分が歳をとったときに緩やかな階段の方が上り下りしやすく、危険も少ないです。
洗い場スペースの確保
お散歩等から帰ってきて、汚れたところを洗って綺麗な状態でお家の中に入れるように、玄関近くに洗い場スペースがあると便利です。テラスなどの屋外に設置した場合、夏の暑い日などには水浴び場としても使用できます。水浴びが大好きなペットにとってはとても嬉しい事ですよね。
浴室と玄関を近くする
洗い場スペースが十分に確保できない場合は、玄関から浴室までの動線を短くすることで、汚してしまう恐れが減ります。さらに、浴室が玄関から近いということは、洗面室も近いと思うので、帰ってすぐ手洗いうがいができることは人間にとっても、メリットの一つだといえます。
ペットの食事場所
ペットたちの食事場所は人間の動線とはかぶらないようにすると、ペットたちのストレスになりません。ペットたちは、食事中に他の人が近くに来たりすると、エサを奪われると思って警戒します。食事をとるときはリラックスして食べてもらいたいので、できるだけ人間の動線と被らない場所に設置すると良いでしょう。
トイレの位置
トイレの設置場所についても、人間の動線と被らない位置にすると良いです。できれば人間の視線を感じない位置だとよりいいです。なぜなら、ペットにとって一番無防備な状態がトイレの時間だからです。人間も他の人にトイレ中覗かれるのは嫌ですよね。ペットも同じで、見られているとストレスになります。
また、人間の動線と被らない位置にすることで、トイレの臭い問題にも対処できます。リビング等に設置してしまうと、ペットのストレスだけでなく、臭い問題から人間にもストレスです。階段下などの小さなスペースで十分なので、人間の動線に被らず、ペットが落ち着ける場所を見つけてあげてください。
ペットと快適に暮らしたい方はご相談ください!
注意するポイントはたくさんありますが、人間もペットも少しでも快適に過ごしていただけるように、計画できるといいですよね。テクノホーム長野では、ペットのために!というお客様の理想を形にしていきます。